2019年10月24日木曜日

車輪脱落防止のための正しい車輪の取扱いについて-1 / 차륜탈락방지를 위해 올바른 취급에 대해서 -1




車輪が脱落するまでには、必ず予兆があります。
日常点検や定期点検をしっかり行えば、車輪脱落事故は防止できます。
タイヤ交換などホイール脱着時の不適切な取扱いは、車輪脱落につながり重大な事故
を引起こすことがあります。
必ず、ホイールボルトやナットは、正しく取扱ってください。


点検の結果、ホイールボルトの折損など異常を発見した場合は、そのまま運行することなく、直ちに確実な整備を行い、車輪の脱落防止をお願いします。


日常点検
1 日1回、運行の前に点検してください。
1 目視での点検
ホイールボルトおよびナットがすべて付いているか点検します。


●ディスクホイールやホイールボルトまたはナットから錆汁が出ていないか、
ホイールに亀裂や損傷がないか点検します。


●ホイールナットからのホイールボルトの出っ張り量を点検します。
出っ張り量に不揃いはないか、車輪によって出っ張り量が異なっていないか
点検します。


異常がある場合は、ナットの緩みやボルトの折損につながるおそれがあります。


2 点検ハンマや小型ハンマを使用しての点検


●ホイールナットの下側に指をそえて、点検ハンマや小型ハンマでホイール
ナットの上側面を叩いたときに、指に伝わる振動が他のナットと違ったり、
濁った音がしないか点検します。


異常がある場合は、ナットが緩んでいたり、ボルトが折損しているおそれがあります。


3 タイヤ空気圧の点検


● タイヤに亀裂や損傷、異常な摩耗がないこと、タイヤの溝深さが十分ある
ことを点検するとともに、空気圧が規定の範囲内にあるかを点検します。
特に、ダブルタイヤや偏平ラジアルタイヤの場合は、空気圧が低下していて
も目視では分かりにくいため、エアーゲージを使用して点検してください。


タイヤ空気圧が不適切なまま走行を続けると、パンクやバーストを招きやすくなります。
空気圧が低いまま走行したり、パンクしたまま走行すると、ナットが緩んで脱落したり、
ボルトが折損するなど、車輪脱落事故の原因となります。


※新・ISO 方式ホイールやアルミホイールの場合は、ダブルタイヤの内側タイヤ
のバルブには、エクステンションを取付けるか、適合するバルブキャップレンチやエアーゲージを使用すると点検が容易に行えます。


3か月定期点検
日常点検に加えて、次の要領でホイールナットの緩みを点検してください。


1 ホイールナットの緩み点検


● ホイールナットが規定のトルクで締付けられていることを、トルクレンチ
などを使用して点検します。


※トルクレンチでの点検は、勢いをつけないよう、ゆっくり徐々に行います。


JIS方式(球面座)


【シングルナットの場合】フロントタイヤ(リヤーシングルタイヤ)


● ホイールナットを締め方向に規定のトルクで締付けます。


【ダブルナットの場合】リヤーダブルタイヤ


● 最初にホイールボルトの半数(1個おき)のアウターナットを一旦緩めて、
インナーナットを規定のトルクで締め方向に締付けます。(この時、残りの
ホイールボルトのナットは緩めないでください)次に、アウターナットを
規定のトルクで確実に締付け直します。
続けて、残りの半数のアウターナットを緩め、同様にインナーナット、
アウターナットの順に締付けます。


※アウターナットのねじ部、座面部(球面座)には、エンジンオイルなどの潤滑剤を薄く塗布します。


ISO方式/新・ISO方式(平面座)
● ホイールナットを締め方向に規定のトルクで締付けます。


新・ISO方式
• 新・ISO 方式のホイールは、左車輪も右ねじです。ホイールボルトに表示されているねじの方向を必ず確認してください。万一緩めてしまった場合は、再度トルクレンチなどを使用して、規定のトルクで締付けます。


締付けを行った後も、ナットがたびたび緩むなどの異常がある場合は、必ず、ホイールを取外して点検・整備を実施してください。ディスクホイールやハブなどに異常がある可能性があります。


12か月定期点検
ディスクホイールの点検は、ホイールを取外して行います。併せて、ホイールボルトや
ナットおよびハブなどの関連部品に異常がないか点検してください。


1 ディスクホイールの点検


● ボルト穴や飾り穴のまわりに亀裂や損傷がないか点検します。
● ホイールナットの当たり面に亀裂や損傷、摩耗がないか点検します。
● 溶接部に亀裂や損傷がないか点検します。
● ハブへの取付面とホイール合わせ面に摩耗や損傷がないか点検します。
※ 下記「ポイント」を参照して、点検してください。


2 ホイールボルト、ナットの点検


● 亀裂や損傷がないか点検します。
● ボルトが伸びていないか、著しい錆の発生がないか点検します。
● ねじ部につぶれや、やせ、かじりなどがないか点検します。
● ディスクホイール取付面、ホイールナットの当たり面、ハブ取付面、
ホイールボルト、ナットの錆やゴミ、泥などを取り除きます。
● ハブのはめ合い部(インロー部)の錆やゴミ、泥などを取り除きます。
点検の結果、ホイールボルトの折損など異常を発見した場合は、そのまま運行することなく、直ちに確実な整備を行い、車輪の脱落防止をお願いします。


ISO方式/新・ISO方式(平面座)
● ナットの座金(ワッシャー)が、スムーズに回転するか点検します。
※ 錆や汚れを落とし、ねじ部にエンジンオイルなどを薄く塗布してナットをボルトの奥
まで回転させたとき、スムーズに回転しない場合は、ねじ部に異常があります。異常
がある場合は、ボルト、ナットをセットで交換してください。また、ボルトが折損し
ていた場合は、その車輪すべてのホイールボルト、ナットを交換してください。
※ ボルトやナットを交換する際には、必ず、整備のマニュアルやパーツリストなどを
参照して、それぞれ、適合する正しい部品を使用してください。


3 ハブの点検
● ディスクホイールの取付面に著しい摩耗や損傷がないか点検します。
ディスクホイールの破損や、ホイールナットの緩みによる脱落、ホイールボルトの折損
など、車輪脱落事故の原因となります。


ポイント
• ホイールナットの当たり面やハブへの取付面に、経年使用に伴う著しい段付き摩耗がある場合は、ナットの緩みの原因となります。必ず、ディスクホイールを交換してください。
※ ディスクホイールのハブ取付面、ハブのホイール取付面は、走行に伴い摩耗します。

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